借り入れ多くても借りれるカードローン。他社借入件数3件、4件、5件でも大丈夫?

借り入れ多くても借りる方法
  • とにかく審査が甘い、他社借入が5件、6件でも絶対に借りれるような金融はありません。
  • まず消費者金融の貸金業法に基づく借換ローンに借り換えて借入件数を減らす。
  • 借り換え後は既存のカードローンの総量規制の枠が回復して追加融資が可能に 。

またお金が必要になってしまったけど、これ以上の借入はできるのか・・・?

他社借入件数が3件、4件、5件でも大丈夫なのはどれ?!

安心してください。

カードローンの借入が増えて新規の借入をした結果、他社借入件数が2件、3件、4件と増えてしまう方は決して少なくありません。

他社からの借入も現在2件で次が3件目という場合は、しっかり収入があって返済もきちんと行なっており、総量規制の貸付制限にも余裕がある場合は、借りれるカードローンもあります。

しかし銀行カードローンと消費者金融、クレジットカードのキャッシングなど、借入が自由なローンの借り入れが4件、5件と多くなってくると、審査にも通りにくくなる現実も確かにあります。

借り入れが多くても借りれるカードローンはどこなのか。借りれる方法はあるのか。そして借りる場合の注意点やデメリットも合わせて解説していきますね。

目次

他社借入件数が増えると銀行カードローンは難しい。狙い目は消費者金融。

現在カードローンやキャッシングの他社借入が4件あり次が5件目という場合、カードローンの審査は厳しくなってきます。

銀行カードローンと消費者金融系カードローンがありますが、4件目、5件目となると銀行カードローンでの借入はほとんど不可能です。

消費者金融のカードローンであれば、銀行カードローンよりも借入できる可能性は多少あります。

しかし総量規制による年収の1/3以内という貸付制限に対して、まだ余裕があることが前提条件になります。

借入件数ごとの審査通過の可能性についてまとめると、だいたいこのようになります。

他社借入件数3件目4件目5件目
銀行カードローン非常に厳しい不可能不可能
消費者金融可能厳しい非常に厳しい

銀行は以前カードローンによる過剰融資が金融庁から強く指摘され、今は他社借入がある方への融資には非常に消極的です。

借入件数に関しては銀行より消費者金融の方が、比較的融通が効くことは間違いありません。

借入件数が2件、3件とある方は、まだ借りていない消費者金融のカードローンに絞って申込みを検討しましょう。

借入件数が多い人はまず借り換えを!

アコムやアイフルなど大手の消費者金融ではすでに借りてしまっている方も多いでしょう。

借入が4件目、5件目となってしまうなら、まずは消費者金融の貸金業法に基づく借換ローン(おまとめローン)に今の借入のうち何件かを借り換える方法がおすすめです。

借り換え後は今までのカードローンで追加融資もできます。

統計データでわかる他社借入件数が3件、4件、5件あっても意外に借りれる実態

指定信用情報機関のJICCでは、登録している会員のうち貸金業者のみに限定した無担保無保証貸付を対象とする統計を毎月行なっています。

これは消費者金融会社とクレジットカード会社のキャッシングでの貸付の統計となり、銀行の各種ローンでの借入は含まれていません。

このデータでは3ヶ月以上なんら入金がなく延滞している人の情報は異動しているため、調査時点で滞納等の問題がなく借入残高がある方のデータとなっています。

借入件数登録人数登録残高合計一人当たりの残高
借入件数1件698.4万人26,636億円38.1万円
借入件数2件231.9万人16,498億円71.1万円
借入件数3件84.1万人8,017億円95.3万円
借入件数4件25.8万人3,080億円119.4万円
借入件数5件以上8.8万人1,387億円157.6万円
合計1049.2万人55,618億円53.0万円(全体の平均金額)

出典:加入する貸金業者が登録する無担保無保証貸付けを対象とした統計(株式会社日本信用情報機構)より残高がある者の借入件数毎の登録状況(平成31年1月末時点)

これによると、消費者金融やクレカのキャッシングで借入がある人は全国でおよそ1049万人、そのうち借入件数が4件の人が25.8万人、5件以上は8.8万人となっています。

割合としては少ないものの、借入件数4件と5件以上の両方を合わせると全国に34.6万人もおり、借入件数が多くても意外に借りれる実態がわかります。

借入件数が多い人でも、まだ総量規制による年収の1/3までの貸付制限の枠に余裕がある方であれば、消費者金融のカードローンなら審査に通る可能性は十分にあります。

さらにこのデータでは借入件数ごとに1人当たりの借入残高も集計されており、借入件数が5件以上の方の一人当たり借入残高は157.6万円となっています。

消費者金融やカードキャッシングのみで5社から157.6万円の借金ですから、1契約あたりは30万円ほどで借入金額は多くはないです。

借入件数に関しては審査結果次第とは言え、意外と融通が利くことが読み取れますね。

借入件数より重視される返済能力。収入が少ないと3件目でも厳しい。

カードローンの審査で審査で借入件数以上に重視されるのが、申込者の返済能力です。

収入の少ない方は、収入から食費や家賃などの生活費を差し引いた可処分所得がそもそも少ないです。

毎月返済に充てられる金額も必然的に少なくなるので、その分だけ返済能力も低いと金融会社からは見られています。

そのためパートやアルバイトなどで収入が少ない方は、3社目、4社目ともなると、返済能力を疑問視されて審査に通らず借りれないケースも少なくありません。

収入=返済能力という点を貸金業者は非常にシビアに見ています。

過去にそれなりに収入があり、2社・3社と借入ができた方も失業や転職などで収入が減った場合は、新たな借入は非常に難しくなります。

審査の際は現在の借入状況・返済状況は個人信用情報機関でのデータ照合で見抜かれてしまいますから、その上で収入が減っているとなると、審査ではかなり不利です。

収入に対して、無理のある借入とならないよう注意が必要です。

他社借入あると収入証明書類が必要!

他社借入が2件、3件ある人が新しくカードローンを申し込む場合、ほぼ確実に収入証明書類(直近2ヶ月分の給料明細書や源泉徴収票など)の提出を求められます。

消費者金融では融資希望額と他社借入との借入合計額が100万円を超える場合収入証明書の提出が必要です。

希望借入合計額が100万円に満たなくても、年収が少ない、勤続年数が短いなど属性がよくない場合は収入証明書類の提出が求められることが多いです。

収入証明書類の提出は法律で定められている場合もありますが、やはり実際に返済能力があるかを見極めたいという金融会社側の要望も大きいのです。

他社借り入れが多くても、借入件数を少なく申告する嘘は絶対にバレる!

借入件数が多いと審査に不利になるのは間違いありません。

しかしだからと言って新しいカードローンに申し込む際に借入件数や合計借入金額を実際より少なく記入して申し込むのはいけません。

他社借り入れに関する嘘の申告は必ずバレてしまう仕組みがあり、嘘をついているのが知られると審査にも当然悪影響が出るからです。

下記は主な金融業者が加盟している個人信用情報機関の一覧です。

CIC(株式会社シー・アイ・シー)
貸金業法に基づく指定信用情報機関として内閣総理大臣からの指定を受けている会社です。主に割賦販売等を行うクレジットカード会社が加盟しています。
Credit Information Center(CIC)

JICC(株式会社日本信用情報機構)
CICと同じく国からの指定を受けている指定信用情報機関です。貸金業、リース事業、保証事業などの金融事業を営む会社が主な加盟会員です。
日本信用情報機構

全国銀行個人信用情報センター
全国の銀行が加盟する一般社団法人全国銀行協会(全銀協)が運営する個人信用情報機関です。全国銀行個人信用情報センターの加盟会員は個人信用情報機関同士の情報交流ネットワークのCRIN(Credit Information Network:クリン)を通じてCICとJICCに提携しており、CIC・JICCの持つ個人信用情報を照会できます。
全国銀行個人信用情報センター

CIC、JICC、全国銀行個人信用情報センターのいずれも加盟していない貸金業者はまずありません。あるとすればヤミ金です。

金融業者は実際にあなたが現在どのくらい借入をしているか、こうした信用情報機関へのデータ照合で簡単に把握できます。

他社借入の嘘は一利もなし

審査する金融業者側では申込内容と実際の借入状況にズレがあれば「この人は嘘をついている」もしくは「現在の借入状況を正確に把握できていない」という判断をすることになります。

どちらも審査において不利にはなっても有利になることは決してありません。

申込時の嘘はマイナス要因にしかならないので、借入件数が多くても誤魔化さず、きちんと正確に申告することが大切です。

4件目、5件目は審査に落ちやすいが短期間の連続申込みはさらに審査に通らない。

借入件数が4件目、5件目となると、収入に対して借入している金額が多いと審査に通らなくなってきます。

しかし、お金を借りるのを急ぐあまり、1社で審査に落ちた後、すぐに別の消費者金融へ申込をするのはおすすめはできません。

特に銀行や大手消費者金融では、短期間での2件以上の複数の借入申込に対し自動的に無条件で審査を落とす、いわゆる申込みブラックという状態になります。

1日のうちにアコム、プロミス、アイフルのカードローンにそれぞれ申込みをすると、どこかで借りれるどころか、どこも借りれない可能性もあるのです。

中小の消費者金融であれば申込みブラックは発動しませんので、4件目からの借入は中小消費者金融も借入先候補にいれると良いです。

借入件数よりも借入金額!消費者金融で借りるなら総量規制に注意!

借り入れが多い人が注意しなくてはならないのは、借入件数そのものより、現在の他社借入の合計借入金額の方です。

消費者金融でお金を借りる場合、他社借入を含めた総借入金額は総量規制により年収の1/3以内に制限されています。

たとえ今消費者金融1社からしか借りていないとしても、年収300万円の方がその1社から100万円の限度額を付与されていたら、借入金額が年収の1/3に達しているので他の消費者金融からはもうこれ以上お金を借りれないのです。

逆に現在消費者金融4社から借入がある人でも、その4社の限度額の合計が年収の1/3以内に収まっていて、さらにまだ余裕があるのであれば、5社目の消費者金融も借りれる可能性があります。

総量規制は借入金額については厳しく制限していますが、借入件数についての制限はありません。

借入件数の多い方は、今の借り入れ先での限度額の合計が年収の1/3を超えていないか、申込みをする前に今一度確認しましょう。

借り入れ多くて審査が不安なら、正式申込前のお試し診断を!

借り入れが多いと新たなカードローンの審査に通るか不安になりますね。

そんな時は正式申込前に、匿名・無料で行える消費者金融各社の「お試し診断」をやってみるのをおすすめします。

お試し診断がある主なカードローン

カードローンお試し診断名入力項目
プロミスお借入診断生年月日、年収、他社借入金額
アコム3秒診断年齢、年収(総支給額)、カードローン他社借入金額
アイフル1秒診断年齢、雇用形態、年収、他社借入金額(※銀行カードローンを含む)

お試し診断は正式な申込ではないので「融資可能と思われます」という回答が出なくても審査落ちにはなりません。

銀行カードローンでの借り入れがある人は、アイフルのお試し診断がおすすめです。

アイフルのお試し診断は銀行カードローンを含んだ他社借入件数・他社借入金額でお試し診断してくれるため、実際の審査結果により近い結果が出ます。

さらにアイフルは特定の銀行グループに属さない独立系消費者金融です。

銀行カードローンの借入による審査への影響が、他の消費者金融より少ない点も見逃せません。

6件借り入れがあっても借り入れできる中小金融会社はありますか?

現在他社借入6件あり、次で借り入れ7件になるけど、それでも借りれる中小金融会社を探してるということですね。

まず5社以上カードローンで借りれる時点で、収入がそれなりに多く、借り入れが多くても返済能力があると金融会社から認められて審査に通った実績があるわけです。

金融会社が重視するのは借入件数よりも返済能力ですから、収入と返済のバランスがまだ保てており、借り入れ7件でも返済が十分可能であれば、借りれる中小金融会社はあるでしょう。

安心して借りられる全国の主な中小消費者金融を一覧にまとめていますので、そちらをご覧ください。

他社への返済に困っている場合は、借入6件おまとめローンに借り換えて毎月の返済額を少なくする方法もあります。

ただしおまとめローンに借り換えると、毎月の返済額は減少しても完済までの返済期間が長くなります。

その結果として返済利息が増えて借金が膨らむ可能性もあります。おまとめローンのデメリットについても認識しておいてください。

借り入れ件数が多いなら総量規制対象外のおまとめローンに借り換えて件数を減らそう

借入件数が多くて審査に通るか不安なら、まずは借入件数を減らすことも考えてみましょう。

おすすめなのは、消費者金融各社の貸金業法に基づく借換ローン(借り換えローン・おまとめローン)の利用です。

借り換え・おまとめにより借入件数を減らすことができるだけでなく、消費者金融でもおまとめローンは総量規制対象外になっているため、借り換えにより総量規制対象となっている借入を減らすことも可能です。

総量規制対象外のローンに借り換えた後、今のカードローンでまた借りるのはOK?

消費者金融でも貸金業法に基づく借換ローンは総量規制対象外の借り入れとなります。

そのため、今の借金を総量規制対象外のローンに移すことで、総量規制による年収の1/3以内の借入枠に余裕ができます。

1:まず一度、借り換えローンやおまとめローンに借り換えて借金を移動する。
2:その後に今まで利用していたカードローンでまた借りる。

こうすれば借り入れが多い方でも、結果的にさらにお金を借りれることになります。

借り換え後にまた借りたのがバレても一括返済はない

借り換え後に既存のカードローンでまた借りるのは、カードローン会社が行う契約中の途上与信により借り換えによる返済だったことが知れると、その後は融資枠が0になり追加融資ができなくなる場合があります。

しかし融資枠がなくなって追加融資ができなくなるだけで、借入の一括返済を求められることはありません。

返済はこれまで通りで借入残高に応じた返済額を毎月返済していく形です。

そこは安心してください。

一方、借り換えローンの会社に借り換え元のカードローンでまた借りたことがバレても、契約違反として一括請求を求められることはありません。

こちらも返済は契約当初の内容で毎月一定額を返済していくことになります。

借入残高が増えるリスクに注意!

この方法は借り入れが多くて総量規制でお金が借りれない人が、必要に迫られてなんとかお金を借りたいときの非常手段として考えてください。

借り入れが多くても借りれる分、借金の総額が増えて返済が困難になる可能性も高くなります。

借り入れが多いけどどうしてもお金が必要で困っている方のためにあえてご紹介していますが、利用するならきちんとした返済計画で臨んでください。

借り入れが多くても借りれる消費者金融の借り換えローンおすすめはココ!

大手消費者金融が扱っている貸金業法に基づく借換ローン(借り換えローン・おまとめローン)を比較してみました。

貸金業法に基づく借換ローン実質年率借り換え可能な借金
アコム
貸金業法に基づく借換え専用ローン
7.7%~
18.0%
他社消費者金融での借入
クレジットカードのキャッシングでの借入
プロミス
おまとめローン
6.3%~
17.8%
他社消費者金融での借入
クレジットカードのキャッシングでの借入
アイフル
借り換えMAX
3.0%~
17.5%
他社消費者金融での借入
クレジットカードのキャッシングでの借入
銀行カードローンでの借入(※1)
クレジットカードのショッピングリボ払いの残債(※1)

※1:貸金業法施行規則第10条の23第1項第1号に基づく借り換えの場合に可能

続いてカードローンの審査通過率も比較してみましょう。

カードローン審査通過率
2018年10〜12月
審査通過率
2019年10月〜12月
アイフル45.8%43.2%
アコム44.0%44.2%
プロミス45.9%45.4%
レイクALSA30.8%29.4%

※レイクALSA:新生銀行四半期決算情報データブック第三四半期2019年12月末無担保ローン(レイク事業)より成約率を抜粋。
※アイフル:アイフル株式会社2020年3月期第3四半期決算プレゼンテーション資料より無担保ローン新規成約率を抜粋。
※アコム:アコム株式会社2020年3月期第3四半期決算DATABOOKより新規貸付率を抜粋。
※プロミス:SMBCコンシューマーファイナンス株式会社2020年3月期第3四半期決算資料より新規顧客数成約率抜粋。

借り換えローンではなく通常のキャッシングでの審査通過率の比較ですが、プロミスがトップとなっています。

借り入れが多くても返済の滞納がない人であれば、アイフルの借り換えMAXが最も金利が低いのでおすすめです。

またアイフルは大手消費者金融の中では唯一、銀行系列に属していない独立系消費者金融です。

同じ消費者金融でも、銀行系列で銀行カードローンの保証業務まで行なっているアコムやSMBCコンシューマーファイナンス(プロミス)等に比べて、他社借入の審査影響が少ないと言われています。

アイフルの借り換えMAXは通常のWebからの申込み後に電話でオペレーターさんに「借り換え希望」である旨を伝えると、貸金業法に基づく借り換えローンの説明をしてもらえます。

>>アイフル公式サイトへ

他社借入件数が多い、借り入れ多くても借りれるカードローンのまとめ

この記事の内容のまとめ
  • 収入が多く返済能力が高ければ、借入件数が多くても借りれる。
  • 他社借入件数よりも「総借入額と収入のバランス」が重要。
  • 総量規制対象外のローンに借り換えて既存のカードローンでまた借りることは可能。
  • 借り換え後にまた借りると、その後の追加融資が停止される可能性がある。
  • 借り入れ多くても借りれる方法はあるが、借入残高の増大には十分注意すること。

他社借り入れが多くなると新たなカードローンはすんなり契約できないことも増えてきますが、お金を借りる方法が全くないわけではありません。

すでに借金がある状態なので、借り入れを増やして返済困難にならないように、しっかり計画を立てて利用してくださいね!

この金融記事を書いた人

マネーNOW編集部

10年以上の金融ライター歴を持つ編集長の下、本サイトでは貸金業務取扱主任者FP技能士等の有資格者、金融会社勤務経験者らと協力し、その知識・経験をわかりやすくまとめ伝えるよう心がけています。

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